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久々小ネタ
週末についったでお話させてもらった、またまた夢に出てきたリサク。
中島み○き嬢+佐久間くんでこうなりました^^;
前の日にみ○き嬢の「シングルコレクション」を聞いてたからなんだと思いますが…。
私の脳みそはかなり単純です(苦笑)
以下、【Read more】からどうぞ。
学校帰りに入ったCDショップの店内に流れていたのは、つい最近ツアーDVDを発売した女性シンガーの曲だった。健二や佐久間が生まれるはるか前に作られた曲が、彼女独特の声で歌い上げられている。
「この人、すごいよねー」
「うん?」
健二の台詞に特設コーナーを振り返った佐久間は、きょとりと首をかしげた。
「70年代から2000年代まで、4つの世代でオリコン1位になったことがあるのって、この人だけなんでしょう?」
続いた健二の言葉に、佐久間はああ、と頷いた。
「そうらしいな」
「長く続けてれば出来るって類のことでもないもんね」
言われて、佐久間も飾られた彼女の写真を見上げた。飄々とした表情と裏腹な鋭い眼が印象的だ。その眼が、彼女の描く『人間の裏側』を深く見つめているのかと思うと、少し怖くもある。何気なくDVDのパッケージに手を伸ばし裏返せば、そこには佐久間すら知る曲が数曲、記載されていた。
その時に流れてきた曲を聞くともなしに聞いていた佐久間の、DVDを持つ手に思わず力が入る。
「…わかるなぁ、それ」
思わずつぶやいた佐久間を振り返って健二が訝しげな表情を浮かべた。
「佐久間?」
「…なんでもない」
溜息を一つついてDVDを元の場所へと戻した佐久間は、振り切る様に健二の背中を押した。
「買いたいもん、あるんだろ? さっさと買って帰ろうぜ」
「…うん」
健二の背を押して特設コーナーを離れながら、佐久間はもう一度彼女を振り返った。やはり飄々とした表情の彼女は、佐久間を見下ろして薄く笑っている。
かすかに震える、少し低い艶のある声が佐久間の耳によみがえった。
『手紙なんてよしてね 何度も繰り返し泣くから
電話だけで捨ててね 「僕も一人だよ」と騙してね』
いずれあの人が自分から離れる時には、この歌の通りに言おうと決めて小さく笑う。ただ、その時が少しでも先であればいいと願うことだけは、許してもらおうと佐久間は思った。
2010/10/25 (Mon.) 夏戦-rsk
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